みなさん、旅行用にクレジットカードを選ぶときってどうやって選んでいますか?
多くの人は自分がよく利用する航空会社を選んでから、その航空マイル(ANAマイルなど)が貯まりやすいクレジットカードを選ぶと思います。
でもちょっと待ってください。クレジットカードから航空会社を選ぶのもありなんじゃないですか?
つまり何が言いたいかというと、欲しいと思った航空会社で使える特典内容がついているクレジットカードを選んでから、その特典が使える航空会社を選ぶんです。
そこで各航空会社で使える特典サービスを持ったクレジットカードを7枚厳選して、その内容を比較してみました。
目次
航空会社で使える特典を持つクレジットカードの比較基準

航空会社で使える特典を持ったクレジットカード同士を比較するとき、どこに注目すればいいのか教えましょう。
あなたがカード選びで失敗しないためにも注目のポイントになります。
交換できるマイルの種類
クレジットカードでマイルが貯まるといってもすべての航空会社のマイルを貯められるわけではありません。
そこでまず、そのクレジットカードで貯まったポイントからどこの航空会社のマイルに交換出来るのかを初めに確認しておきましょう。
後から航空会社を選ぶといっても、海外に行く予定が全くないのにアメリカを拠点とするデルタ航空のスカイマイルを選んでもしょうがないですからね。
マイルの貯まりやすさ
せっかく頻繁に航空会社を利用するなら、なるべくマイルが貯まるクレジットカードを選んだほうが絶対に得です。
そこで簡単にマイルの貯まりやすさをどうやって見分けるか教えると、まずポイントが貯まりやすいことが大事になります。
マイルは貯まったポイントを変換して初めてマイルになるわけですから当然ですよね。あとはポイントを出来るだけ多くのマイルに変換してくれるカードを選ぶだけです。
フライトボーナス
通常マイルは先ほど述べたようにポイントからの変換でゲット出来るのですが、クレジットカードには様々な特典があり、タダでマイルが貰える場合があるんです。
その一つがフライトボーナスと呼ばれるもので、特定の航空会社を利用で区間基本マイレージに加えてボーナスマイルが貰えます。
このボーナスの内容はカードによってバラバラなので、よりお得な特典があるカードを選びましょう。
旅行特典
フライトボーナスの他にも旅行者にとって嬉しいサービスがクレジットカードには備わっていることがあります。
有名なのは空港ラウンジが無料になるというサービスです。この他にもカードによって非常にありがたいサービスがたくさんあるので、旅行によく行かれる人ならポイントやマイルにだけ注目するのでなく、ぜひ旅行特典にも注目してみてください。
航空会社特典付きクレジットカード比較

各クレジットカードを比較項目をもとに見比べてみましょう。
カード名 | 国際ブランド | 年会費 | 幕得ポイント(P) | 獲得マイル(M) | フライトボーナス |
---|---|---|---|---|---|
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード | AMEX | 10,800円(初年度:10,800円) | 100円→1P | ANA:1P→1 スカイマイル:1P→1M |
ファストトラベル・ボーナスポイント |
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | AMEX | 33,480円(初年度:33,480円) | 100円→1P | ANA:1P→0.5Mスカイマイル:1P→0.5M | 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25% |
JAL アメリカン・エキスプレス・カード 普通カード | AMEX、銀聯 | 6,480円(初年度:6,480円) | 200円→1P | JAL:1P→1M | 入会搭乗ボーナス 毎年初回搭乗ボーナス 搭乗ごとのボーナス |
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | AMEX | 28,080円(初年度:28,080円) | 100円→1P | スカイマイル:1P→1M | デルタ航空ファーストフライトボーナスマイル |
JALカード CLUB-Aゴールドカード | VISA、MasterCard、JCB | 17,280円(初年度:17,280円) | 100円→1P | JAL:1P→1M | 入会搭乗ボーナス 毎年初回搭乗ボーナス 搭乗ごとのボーナス |
ANA JCB 一般カード | JCB | 2,160円(初年度:0円) | 1,000円→1P | ANA:1P=5M(5マイルコース) ANA:1P=10M(10マイルコース) |
区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10% |
MileagePlusセゾンカード | VISA、MasterCard、AMEX | 1,620円(初年度:1,620円) | 1,000円→5P | マイレージプラス:1P→1M
(マイルアップメンバーズ利用時:1,000円につき10M加算) |
なし |
全7枚を比較した結果、ボーナスポイントを無視した場合はどれもだいたい100円で1マイル貯まる計算です。
しかしフライトボーナスをみると、年会費の高いゴールドカードのほうがお得になっています。
ここがステータスの高いカードの強みです。その他の詳しいサービス内容についてはこれから各クレジットカードを見ていきましょう。
【アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード】

アメックスが発行する旅行向けのクレジットカードです。年会費が10,800円と少々高めで、入会資格が20歳以上(収入の安定した方)になります。
マイルはANAマイルかスカイマイルを100円ごとに1マイル貯めることが出来るので、1マイル÷100円=1%となかなかのマイル付与率(クレジット利用でどれだけマイルが獲得できるか)です。だいたいマイル付与率1%以上をマイルが貯まりやすいカードと判断できますよ。
次にフライトボーナスを見てみるとファーストトラベル・ボーナスポイントが付いています。ファーストトラベル・ボーナスとは入会の一年以内に対象航空会社の航空券利用を利用することで5,000ポイント付与されるサービスです。
さらに会員継続ボーナスとして毎年1000ボーナスポイントが貰えます。
またなんとアメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードにはポイントが3倍にもなるボーナスがあるんです。
それは対象の航空会社28社の航空券か対象旅行代理店2社の指定旅行商品を購入するだけというもの。
旅行や出張で頻繁に飛行機に乗られる方であればバンバンポイントが貯まるので、是非ともおすすめのクレジットカードです。
【ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード】

ANAとアメックスが提携したゴールドカードです。アメックスのゴールドカードだけあって年会費33,480円と高いです。
しかし、年会費に見合った内容となっているので高いステータスのカードを持ちたいと思っている方はぜひ注目してみてください。
変換出来るマイルはANAとスカイマイルで、100円→1ポイント→0.5マイルとなっています。
一見マイルが貯まりにくそうですが、このクレジットカードはANAグループを利用することで一気にポイントが貯まる仕組みになっているんです。
というのもANAグループでカードを利用するとポイントが2倍になり、ANAカードマイルプラス提携店を利用すれば通常のポイントに加えてマイルもゲット出来ます。
また入会・会員継続ボーナスとして毎年2000マイル貰えて、フライトボーナスではANAグループ便だけでなく、世界中のANAマイレージクラブ提携航空会社便のご利用でマイルがゲット出来るんです。
他にもアメックスカードの特典として空港ラウンジが同伴者1名とともに無料になったり、海外旅行から帰国の際は手荷物を一つ無料で家まで配達してくれたりと旅行サービスも充実しています。
空の利用はANAに絞ろう!とお考えの方にはおすすめのクレジットカードですよ。
【JAL アメリカン・エキスプレス・カード 普通カード】

JALとアメックスが提携したクレジットカードで、アメックスカードとしては安い年会費なのが嬉しいですね。
このカードはポイント制度ではなく、直接JALマイルが貯まる仕組みになっています。肝心の貯まりやすさですが200円で1マイル貯まります。
一般カードだけあってこのままでは少し物足りないマイル付与率ですが、JALカードショッピングマイル・プレミアム(追加年会費3,240円)に入会すれば100円=1マイルに出来るんです。
もともと安い年会費なので、こちらに入会しても年9,720円とゴールドカードに比べれば安い出費で抑えられますよ。
またJAL アメリカン・エキスプレス・カード 普通カードはフライトボーナスが充実していて、「入会搭乗ボーナス」、「毎年初回搭乗ボーナス」、「搭乗ごとのボーナス」と3つものボーナスが付くんです。
入会搭乗ボーナスは入会後初めての利用で1000マイル、毎年初回搭乗ボーナスは毎年の初乗車時に1000マイル、さらに搭乗ごとに区間基本マイルに加え10%のマイルが貰えちゃいます。
この他、JAL航空を利用した国内・外ツアーに申し込むと最大5%割引という超お得なサービスもあるんです。
これは会員だけの金額でなく、同行者全員分のツアー代が割引になるので本当におすすめのサービスですよ。
家族でこれからご旅行に出かけるという方は、JAL アメリカン・エキスプレス・カード 普通カードでJAL空港のご利用はどうでしょうか。
【デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード】

アメリカを拠点とするデルタ航空とアメックスが提携したクレジットカードです。ポイント制度はなく、直接スカイマイルが貯まる仕組みになります。
100円で1マイルが貯まり、なんと入会するだけでデルタ航空の上級会員資格である「ゴールドメダリオン」になれちゃいます。
ゴールドメダリオンだと、どんないいことがあるかというと運賃米1ドルにつき8マイルも貰えます。
他にはデルタ航空で待ち時間を作ることをなく、優先チェックインエリアを使用でき、世界490以上のスカイチームのラウンジを同伴者1名とともに無料で利用できちゃうんです。
ゴールドメダリオンの特典はまだまだありデルタ航空を利用するだけで常にVIP気分が味わえますよ。
では次にボーナスマイルを見てみると、入会費ボーナスが8000マイルで会員継続ごとに3000マイルとこれまた豪華です。
またデルタ航空ファーストフライトボーナスマイルとして入会6カ月以内であれば、搭乗クラスに応じて10,000マイル以上貰えます。
以上のようにデルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは会員になるだけでこの上なく凄い特典やサービスが得られるんです。
デルタ航空の利用に限る特典が多いですが、海外によく行かれる人であれば是非ともおすすめのクレジットカードになります。
【JALカード CLUB-Aゴールドカード】

飛行機利用の多い方に向けて作られたJALカードです。100円で1ポイント→1マイル貯めることが出来ます。
さらにファミリーマートではなんとポイントが2倍貰えるので、いつもファミマを利用している人は要チェックのクレジットカードですよ。
また通常200円につき1マイル貯まるショッピングマイルですが、ショッピングマイル・プレミアム(無料)に自動入会になるので100円につき1マイル貯まります。さらにJAL特約店なら100円につき2マイル貰えるんです。
このほかにもフライトボーナスも充実していて、入会搭乗ボーナス、毎年初回搭乗ボーナ、搭乗ごとのボーナスの3つあります。
入会後の初回搭乗で5000マイル、毎年の初回搭乗で2000マイル、毎回の搭乗で区間基本マイル+25%と豪華な内容です。
そしてJAL利用の特典として、JAL・JTAの機内販売10%割引やJALホテルズでの優待サービスなどの特典を得ることが出来ますよ。
JALはANAとともに国内では頻繁に利用する航空なので、国内を飛び回る人にとっておすすめのクレジットカードになります。
【ANA JCB 一般カード】

ANA JCB 一般カードは年会費が2,160円と非常に安く、お手軽に持てるANAカードです。10マイルコースに加入することで追加年会費5,400円で1000円→1ポイント→10マイルになります。
せっかく年会費が安かったのに結局高くつくなと思った方に、お得な情報を伝授しましょう。マイル移行には任意のときにマイル変換出来る「マルチポイントコース」と獲得したポイントが自動でマイルに移行される「自動移行コース」があります。
初めに言っておくとマルチポイントコースのほうがおすすめなんです。なぜかというと自動移行コースだと常に毎年5,400円が取られてしまいますが、マルチポイントコースならマイル変換した年だけ5,400円が取られます。
つまりマルチポイントコースにして2年ごとにポイントをマイルに変換すれば、自動移行コースの半分の出費で抑えられるんです。ぜひお試しください。
またANA JCB 一般カードには特典も豊富で、フライトボーナスとして区間基本マイレージの+10%が付く他、年間利用額50万円以上で10%のボーナスポイント、100万円以上で20%のボーナスポイントが貰えちゃいます。
このようにポイント、マイル特典も充実しているので、ゴールドカードよりも安くマイルが貯まりやすいクレジットカードを持ちたい人にはおすすめです。
【MileagePlusセゾンカード】

ポイント制度はなくユナイテッド航空のマイレージプラスを直接貯めるクレジットカードです。
通常は1,000円で5ポイントですがマイルアップメンバーズ(追加年会費5,400円)に加入すると1,000円でなんと15マイル貰えます。
元の年会費が1,620円なのでメンバーズの年会費と合わせても7,020円とマイル付与率1.0%を超えるカードの中ではトップクラスの安さです。
しかもMileagePlusセゾンカードのマイル付与率は1.5%なので、コスパも最高ですね。
また他にもマイルが貰える特典があって、それはコスモ石油を利用で1,000円ごとに20マイルもゲット出来るというもの。
これまたマイル付与率が2.0%と、とんでもない数値です。普段利用するガソリンスタンドをコスモ石油にするだけでこんなにマイルが貯まっていくんですから、飛行機に乗らずとも普段使いでどんどんマイルが貯まっていきます。
じゃあフライトボーナスどうなっているのかというと、残念なことにフライトボーナスはありません。
それでもマイルの貯まりやすさは今回紹介したカードの中で一番といえるので、ユナイテッド航空を利用するなら文句なしで最強のクレジットカードです。
航空会社ごとのクレジットカード利用によるメリット

これまでクレジットカードに機能や内容を紹介してきましたが、航空会社ごとにはどんなメリットがあるのか簡単に紹介しましょう。
ANA航空
ANAの強みは何といってもANAマイレージプラスサービスにあります。このサービスにより通常のクレジットカードによるポイント→マイル交換とは別に、フライトなどでマイルを獲得出来るんです。
またマイレージプラス加盟店でのカード利用でもマイルを貯めることが出来ます。その加盟店というのがホテル、コンビニ、レストランと多種多様なので日常的なカード利用でもマイルが貯められるのが大きなメリットですね。
JAL航空
JALマイレージバンクに加入すれば電子マネーWAONの利用でもマイルが貯まるようになります。
これによりコンビニや外食先など日常でもマイルがバンバン貯められるようになるんです。
またフライトによるマイルの貯まりやすさもJALの強みで、フライトボーナスが入会後の初回搭乗、毎年の初回搭乗、常時搭乗での追加ボーナスと3つもボーナスがあります。
ここが他の航空会社にはない一番のメリットですよ。
ユナイテッド航空
ユナイテッド航空の一番のメリットはなんといってもマイルの貯まりやすさです。マイル付与率で言えば4つの主要航空会社の中で一番になります。
というのもユナイテッド航空のマイレージプラスは100円で1.5マイルに変換出来るんですよ。
他の航空会社だと100円→1マイルが一般的なのでその差は歴然。さらにユナイテッド航空はマイル期限を18カ月以内の利用(マイル増減)でさらに18カ月延長出来るので実質無期限なのも大きなメリットになります。
デルタ航空
先ほどユナイテッド航空はマイル期限を実質無期限に出来ると紹介しましたが、なんとデルタ航空は条件なしの完全無期限です。
完全にマイル期限がないのはデルタ空港だけになります。じっくりマイルを貯めたい人には大きなメリットですね。
またデルタ航空はスカイチームに加入していて提携航空会社が豊富なので、クレジットカードの特典が受けられる航空会社が多いのもメリットになります。
航空会社提携クレジットカードの疑問

いざ旅行や出張用にクレジットカードを持とうと思ったあなたのために、気になる疑問点にお答えします。
フライトマイルとクレジットカードで貯めたマイルは合算して使えるの?
もちろん使えますよ。どちらも同じマイル口座にマイルが貯まっていきますんで一緒に利用出来るんです。
また複数クレジットカードを持っていてもマイル口座を結合することで合算してマイルを使えますよ。
クレジットカードを解約した場合マイルは消えるの?
一度マイル口座に入れたマイルは有効期限が切れない限り消えることはないので安心してください。
ただクレジットカードの持つポイントは当然なくなりますので、解約前にマイルに変えるなり、他の商品に変えておきましょう。
どの航空会社利用でマイルが貯まるの?
例えばANAカードであればANA航空利用はもちろんのこと、ANAが参加している航空連合に加入している航空会社を利用でマイルが貯まります。
航空連盟とは世界の様々な航空会社が連盟を組んだグループで、加盟航空会社同士で互換性を持たせて利益向上を目的としているんです。
ですからANA、ユナイテッド航空なら「スターアライアンス」、JALなら「ワンワールド」、デルタ航空なら「スカイチーム」の参加航空会社を調べるといいですよ。
まとめ
今やクレジットカードと航空会社は切って離せない存在となっています。しかも提携する航空会社によってカードの機能がガラッと変わるのも面白いところです。
そこで航空会社提携クレジットカードごとの機能・特典内容を比較したのですが、いかがだったでしょうか。
あなたが気に入ったカードの特典を多く受けられる航空会社を知ることで、これからの旅行プランも変わってくるでしょう。
ANAやJALであれば国内旅行にうってつけですし、デルタ航空やユナイテッド航空であればマイルをたくさん貯めて思い切って海外旅行になんてのもいいじゃないですか。夢が膨らみますね。
そのためにも旅のお供に欠かせないあなたに合ったクレジットカードをまず見つけてみましょう。